ネット上のアマチュアギャグ漫画
結論から言うと、アマチュア作品おける純粋なギャグ漫画は人気が出ません。
まず、ネット上で人気になるアマチュア作品の特徴を挙げます。
絵柄:
そこまでキレイでなくてもよく、内容が面白ければ認められます。
更新ペース:
1〜2週間に1度、ページ数は3〜5枚程度でもよく、4コマ形式なら1ページでも許されます。
数カ月に1度投稿で1話40ページという作品もあり、これは1日では読み切れそうにありません。
つまり、読者にとっては毎日の暇つぶしができれば良いという感覚です。
読者層:
投稿サイトにもよりますが、10〜20代が主です
次に、漫画の中で、どのようなジャンルが若者に人気があるのか調べました。
調べ方は、「2019年10月時点、5つのアマチュア漫画サイトから人気ランキング上位20位を7ジャンルに分けて数える」という方法です。
人気ジャンルを調べるならプロ漫画でもいいのになぜアマチュア漫画なのか?というと、
プロ漫画では、「○○のジャンルを目立たせたい」「それぞれのジャンルをまんべんなく紹介したい」といったサイトによるテコ入れの可能性があるからです。
5つのサイト:新都社、ジャンプルーキー、ニコニコ静画、comicoチャレンジ、LINEマンガ
7ジャンル:ファンタジー、恋愛、コメディ・日常、ドラマ、BL・GL、ホラー、ギャグ
各漫画サイトに投稿される漫画の特徴とランキング期間
新都社:型にはまらないファンタジー、男性向け(月間)
ジャンプルーキー:ジャンプ漫画にありそうなファンタジーと、日常、ドラマが主(期間?)
ニコニコ静画:剣&魔法のファンタジーとそれを前提としたコメディで約8〜9割占めている感じ(月間)
comicoチャレンジ:女性向け(1~2カ月)
LINE漫画:BLが半数、実話がちょくちょくある(期間?)
5サイト全体のジャンル割合を見たところ、ファンタジーと恋愛で約半分を占め、4分の1がコメディ・日常、ホラーとギャグは0!
笑いのツボは人によってそれぞれなので、内容を理解しやすいコメディの方が人気が出やすく、ギャグはアマチュアには難しいジャンルなのかもしれません。
ホラーはそもそも読者を引き込めるストーリー展開を作る力が必要なので描くのが難しく、また、のんびり暇つぶしに見るには怖いということで0個なのだと思います。
調査サイト:comicoチャレンジ、少年ジャンプルーキー、マンガボックスインディーズ、マンガごっちゃ、マンガハック、新都社、ニコニコ静画、LINEマンガ