歩戸巣荘

キャラクター設定のインパクト


ギャグ漫画におけるキャラクター設定には2種類あります。

1つ目は、キャラ設定をギャグに利用するパターン。
キャラ設定を濃くして、それをとことん弄るというものです。
インパクトが強いので読者を掴みやすい話を描けます。
しかし、弄る所が無くなってきたり、マンネリになったりとネタ切れになりやすいので、長期的に描くよりは短期的に描く方が面白くなります。
ex.デトロイト・メタル・シティ、お茶にごす。

ただし、スピンオフなら原作が続く限りネタ切れになりません。設定を自分で印象付ける必要が無く、原作が人気なら話題性があるので宣伝しなくても読者を掴めます。
しかし、存続や設定の命運は原作にかっているので一蓮托生。もしスピンオフにおける主要キャラが原作で亡くなったりすれば大変です。
ex.進撃!巨人中学校、ロックリー忍伝、ガンダムさん

また、伝説・宗教など太古の昔からある物が基になっていると、ネタが豊富でマンネリになりにくいです。
これらもある意味スピンオフですよね。
ex.聖☆お兄さん、鬼灯の冷徹



2つ目は、設定はそこそこの印象にするパターン。
設定を弄れずキャラのインパクトが薄いため、読者を掴むのが難しいです。インパクトが薄い分、序盤のストーリーに凝る必要があります。
キャラクターさえ決まってしまえば、あとは作者のセンスで話やネタをどんどん作って広げられます。
日常系漫画で長く続けたい場合はこちらが適しています。ほとんどのギャグ漫画がこちらのパターンです。
ex.銀魂、あずまんが大王、ストレンジプラス



主要キャラの設定はそこそこの印象で、登場回数が1回または少ないキャラの設定を濃くする。
キャラ設定にインパクトはあるけれどもそればかり弄り過ぎず、ストーリー進行にキャラ設定を使う、設定に関係無いギャグもたくさん描く。
2つのパターンを組み合わせてバランスをとれば、楽しく長続きするギャグ漫画を描けるかもしれません。