海外のセンス
アメリカの子ども向けギャグアニメの特徴は、
視覚的にわかりやすい
ツッコミが無い
不条理でない
テンポが良くて間を置かない
空気を読む雰囲気を利用したボケが無い(やはり、日本人特有のようです)
という所です。
大げさなデフォルメを含めて視覚的にわかりやすいのは、子ども向けであり、漫画が原作ではないからだと思われます。
ex.虹色の嘔吐、食べ物で砲撃、キャラクターが変形
代表作;スポンジボブ、なんだかんだワンダー、怪奇ゾーングラビティフォールズ
一方、大人向けギャグアニメの上記以外での特徴は、
風刺的
バイオレンス
という所です。
アメリカではまだまだアニメ=子ども向けの風潮で大人向けアニメの歴史が浅いため、作品数が少ないようです。
代表作;シンプソンズ、アグリーアメリカンズ、アーチャー、サウスパーク
子ども向けと大人向け両方の特徴を合わせると、
ツッコミが無い・テンポが良い・風刺的・バイオレンス・不条理でない
というのがアメリカのギャグセンスだと思われます。
不条理でないネタの内容は60年代頃の日本のギャグネタに似ています。
日本のギャグ漫画のセンスは海外で通じないのではと思うかもしれませんが、意外にも受け入れられており、笑いのツボは大体世界共通のようです。
ボボボーボ・ボーボボや銀魂などの評価をアメリカサイトで調べたところ、日本人が面白いと思う要素は外国人も面白いと感じることがわかりました。
また、「ル・ブレ」というフランスの人気コメディ映画の内容を見ても、日本人とフランス人の笑いのツボが同じということが分かります。
ex.爆破スイッチとゲームボーイを間違える、目的を忘れてレースに夢中になる、突然踊る
ただし、日本の漫画に詳しくないと分からないようなパロディや、日本に特有なツッコミの役割は理解され難いかもしれません。
参考;http://www.imdb.com/title/tt0450373/reviews
http://www.crunchyroll.com/gintama/reviews
ル・ブレ(映画)